別れは必然、されど悲しい
ぼくは彼が大好きです。
幼いころ、三ツ沢で彼を見た時からずっとずっとファンでした。
広い視野、あっと驚く場所に飛んでいくパス、時折見せるキレのあるドリブル、インタビューの時に見せる振る舞い、そして何よりも独特なフォームから蹴りだされるプレースキック。
彼のすべてが大好きです。
そんな中村俊輔がぼくが大好きなチーム、横浜F・マリノスから移籍をしようとしています。
正直、仕方ないかなと思っています。
比べるのは少し違うかもしれませんが、振り返れば2002年に中村俊輔はマリノスからイタリアのクラブに移籍をしています。
2010年にマリノスに移籍してきた時だって、ほかのチームから移籍してきたわけです。
サッカー選手、もっと言えばプロスポーツ選手に移籍はつきものです。
スポーツ選手が自分が一番納得のいく場所に在籍するのは当然の権利だし、行使すべき権利です。
中村俊輔だけじゃなく、マリノスから今年数多くの選手が移籍するだろうといわれています。
好きなサッカーチームがあれば移籍や引退に伴う別れ、というものは毎年経験します。
今年だって中村俊輔に負けず劣らず好きだった小林祐三クラブから去ることが決まった時は、三日くらい落ち込み続けましたし、2010年に松田直樹がクラブから去る時ってもうめちゃくちゃ泣きました。
もう何十回とこのような別れは経験してきました。
日常生活にだって別れはつきものです。
学校を卒業すれば友人と別れることになるし、クラスが変わっても友人との別れを経験してしまいます。
先日3年続けたアルバイトをやめたのですが、その時だって多くの仲良い人たちと別れることになりました。
生きているだけで数え切れないほど別れというものは経験します。
言ってみれば必然です。
でも、別れはいつも悲しいです。
何度経験しても悲しいです。
正式な「中村俊輔 移籍」というリリースが出れば、一週間は落ち込むことになるかもしれません。
それでもJリーグは来シーズンがやってきます。
それに向けて気持ちを切り替えていく必要があるのでしょう。
幸い「マリノス」というチームはなくなりません。
来シーズンも多くの選手が横浜F・マリノスのために戦ってくれるはずです。
それらの選手を愛し、ついでに離れて行ってしまう選手たちに少しの愛情をこめて思いっきりブーイングをしていきたいと思います。
ついでに言うと、今年の三月にぼくは学生という身分に別れをつげることになります。
ほんとうにほんとうに悲しいです。
しかし、これもまた超えていかなければならない別れなのでしょう。
学生のうちに経験することができた様々な体験と、出会うことができた素晴らしい人たちとの関係を大切に、生きていきたいなぁと思ったのでした。
P.S. あけましておめでとうございます。今年も気まぐれに更新します。