読みにくい名前、読みやすい名前
デリケートな話題かもしれませんが、名前の話をしてみようかと思います。
ぼくは某ファーストフード店でアルバイトをさせていただいているのですが、1か月ほど前に高校生のアルバイトの人が3人も採用されました。
なんと全員高校一年生の女の子。
数えてみたら6つも年が離れていました。
そんなに年下の女の子と話していると、なんだか罪を犯しているような気分になります。
こんな純粋な子たちと、身も心も薄汚れた大学生4年生がしゃべっていいのか、みたいな。
そんなぼくでも何回か一緒にバイトをして、そこそこ会話がまともにできるようになり楽しく過ごさせていただいております。
おすすめの話題は好きな芸能人です。
それなりに仲良くなってようやく気付いたのですが、高校生の子たちの名前が読みにくい、と感じました。
やたら複雑な漢字だったり、そもそも読めなかったり。
数年前からよく話題に上る「きらきらネーム」が頭をよぎりました。
そんな心境でサッカーのニュースを目にする機会がありました。
JリーグFC東京の下部組織に所属する久保建英くんが、トップチームの試合に出場できるようになった、というニュースです。
これに関しても色々思うところがありますが、今回関係するのは名前です。
久保建英君とは現在中学生のいわゆる天才サッカー少年だと思っていただければ結構です。
建英くん。
「たけふさ」と読むそうです。
この少年の存在を知った時、ぼくはすぐに名前を読むことができませんでした。
読み方を教わればなるほど、と思いますがなかなか最初から読むことができる人はいないような気がします。
ついでに彼のチームメイトの名前もなかなか読むのが難しい気がします。
思えばぼくの弟は中学校三年生。
弟の友達にはなんて読むのかわからない友達が沢山いたような気がします。
現在の高校生あたりから「きらきらネーム」はブームになっているのでしょうか。
ここまでこんなことを書いておいてあれですが、ぼくは所謂きらきらネームがそこまで悪いものだとは思っていません。
名前、というものは多くの場合、子どもに対して親や親せきの人が何かしらの想いをこめてつけられるものです。
他の人とは違った名前にしたい、という気持ちもよくわかります。
ぼくはゲームの主人公の名前を付けるとき散々悩むタイプなので。
結局ありきたりな名前になったりするんですけどね。
かなり重みは違う話になるかもしれませんが、唯一無二の名前を考えたいという思いに対する考え方は変わらないと考えています。
そうは言っても名前は読んでもらって初めて価値を持つものです。
犬はイヌと呼ばれるから犬なのであって、イヌと呼ばれなかったら犬という名詞は意味を持ちません。
人の名前も読まれて呼ばれなければ意味がなくなってしまうのではないでしょうか。
人の名前は一回覚えてもらえば読んでもらえるようになります。
珍しい名前、ということで印象に残るかもしれませんし、どうしても呼びにくい名前だったらあだ名がつけられることもあるでしょう。
だから別に難しい名前でもいいじゃないか、という話もあるかもしれません。
それでも避けられないのは「初対面の人に名前を読んでもらう」という機会です。
学校であれば最初の出席をとる際、病院で名前を読んでもらう際、何かしらの面接の際。
世の中には結構初対面の人に名前を読んでもらう機会があります。
その時に困る可能性はどうしても捨てきれないでしょう。
日本人の名前には多くの場合漢字が用いられます。
中国から輸入され、長きにわたって使用されてきた誇るべき文化だとぼくは思っています。
しかし、漢字にはいくつもの読み方があり、いくらでも読み方を難しくすることが可能です。
逆立ちしても読めないような使い方もあったりします。
この漢字というものを現代風にアレンジしているのが現在の「きらきらネーム問題」なのでしょう。
言ってみれば「日本語の乱れ」というような問題と大差ないのかもしれません。
ただ、読めないような名前の人が増えすぎると大変だろうな、と思いました。
こんなことを書きつつ将来子供の名前を付ける機会があれば、全く読めないような名前を付けているかもしれないですけどね。