「互いを尊重する」 この前とと姉ちゃんを見て思ったこと
今放送されているNHKの朝ドラをご存知でしょうか。
「とと姉ちゃん」という戦前から戦後を舞台とした、ある姉妹のお話です。
主演は高畑充希です。かわいい。
そんなとと姉ちゃんで、ぼくの心に響いたセリフを一つ紹介させていただきます。
「一つの内閣を変えるよりも、一つの家の味噌汁の味を変えることの方がよっぽど難しい」
このセリフは唐沢寿明演じる花山伊佐治(かっこいい)という人物が、結婚式にて行った挨拶の中のセリフです。
もう少し彼が行った挨拶について詳しく触れます。
彼が行った挨拶を要約すると、
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家族とは一つの国である。
結婚とは二つの国を一つにするようなものだ。
その中で毎日の生活に欠かせない味噌汁は大きな役割を担う。
二つの家の習慣を知り、何を大切にしているのか理解しあうことが結婚する二人には必要になる。
互いを理解し尊重しなければ、二人にとっておいしい味噌汁ができることはない。
長い時間をかけて、最高の味噌汁を作っていってほしい。
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雑ですが、このようなことを言っていました。
互いを尊重しなければならない。
当たり前だと思われがちですが、とても難しいことだとぼくは思います。
たとえば結婚する間柄、もう少し手前の恋人の間柄。
現代社会で何度も言われる「互いを尊重しなければならない」ということを本当に実行できている人は、どれほどいるのでしょうか。
恥ずかしい話ですが、ぼくはできていないことの方が多いかもしれません。
相手を思いやろうとしても、独りよがりの理想や小さなプライドが邪魔し、自分を中心に考えてしまう。
そういうことがぼくには多いです。
でもこれはぼくの話なので、世の中の人には当てはまらないかもしれないですね。
もしぼくだけだったら結構ショックかもしれません。
「互いを尊重しなければならない」ということをもう少し現在の社会問題として深刻なものに当てはめるとすると、LGBTをはじめとするマイノリティの方々のことが浮かびます。
マイノリティに対して「思いやりの心を持とう」ということは数多く言われています。
テレビや新聞などでもそうです。
しかし、マイノリティへの理解のなさ故に発生する悲しい事件は後を絶ちません。
最近では、某国立大学で起きた事件がすぐに思い浮かびます。
事件の原因となった学生や、事件への対応を行った大学への批判の声はインターネットを中心に数多く見受けられます。
皆頭の中ではわかっているはずなのです。
「互いを尊重しなければならない」ということを道徳の授業などで教えてきた教育の成果なのかもしれません。
しかしながら、頭の中でわかっているのにもかかわらず、マイノリティへの差別はいまだになくなりません。
花山は「一つの内閣を変えるよりも、一つの家の味噌汁の味を変えることの方がよっぽど難しい」と言いました。
家族とマイノリティを同列に考えることが必ずしも正しいとは思いませんが、家族間の理解にしてもマイノリティへの理解にしても、どちらも大変難しいことであることには変わりないでしょう。
しかし、家族のことにしても、マイノリティのことにしても理解を深めることは十分に可能なはずです。
昭和の家族イメージの代表である「亭主関白」というものは夫婦間の理解が十分なものとは言えないために発生したイメージかもしれません。
しかし現代では「亭主関白」は悪とみなされることが多く、かつてに比べ互いを理解しようという風潮が強まっているのではないでしょうか。
そして、この図式に当てはめれば「マイノリティ」という決して新しくはありませんが、古くもない概念の理解が進む可能性は大いにあるではないでしょうか。
今後「互いを尊重する」という考えがどのように考えられていくのか、希望を持ちながら見ていきたいと思います。
そしてぼくはもっと他人を理解しようとする姿勢が必要なのでしょう。
がんばろう!にっぽん!!
とと姉ちゃん面白いから、みんな見よう!